今回は、経済学の話しをしたいと思います。
経済学の領域であるゲ-ム理論において、囚人のジレンマは具体例としてよく挙げられます。内容は個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況。いわゆる、非ゼロ和ゲームの代表例でもあります。簡単に言いますと合理性が不幸を招くということになります。
☆ここに共同犯罪を犯した2名の囚人がいます。警官は自白をさせるために、司法取引の条件を囚人各々に説明します。
1) 2人とも黙秘したら、2人とも懲役10年
2) 1人が黙秘1人が自白。その場合に自白者は懲役5年、黙秘者は懲役30年
3) 2人とも自白したら、2人とも懲役20年
上記を図で表しますと ↓ なります。
囚人B 黙秘 囚人B自白
囚人A 黙秘 (A10年 B10年) (A30年 B5年)
囚人A 自白 (A5年 B30年) (A20年 B20年)
このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題となります。
囚人2人にとって、互いに自白(裏切り)をして20年の刑を受けるより互いに黙秘(協調)しあって10年の刑を受ける方が得です。しかし囚人達が自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切りあうという結末を迎えます。なぜなら囚人Aは以下のように考えるようになります。
① もし「B」と協調すれば10年で済むが裏切れば5年で済む。だから裏切ったほうが得である。
② もし「B]が裏切り、A(自分)が協調を選べばBは5年だが、自分は30年になるので、やはり裏切って20年になるほうが得である。と考えてしまうのです。
目先の利益だけを考え合理的な選択をしたはずが、相対的に考えると実際は不幸になってしまうことを分かりやすく説明しているのです。
現実における囚人のジレンマとして、核兵器の保持があります。世界の核保有国が協調をして核放棄を行えば世界平和は見えてきます。しかし、ある国が裏切って核保有をするかもしれません。その脅威を考えれば、核を保持していることがよいと考えてしまいます。
次回はこの囚人のジレンマを踏まえて仕事や勉強について考えてみたいと思います。